スーダン

日本ユニセフ協会大使として、先ごろ、激しい内戦のただ中にあるスーダン西部・ダルフールを視察した歌手、
アグネス・チャン(49)が17日夜帰国し、18日に都内で会見した。
現地の惨状に「精神的、肉体的にもキツかった」などと涙ながらに振り返ったアグネス。
家族に「遺書」も託していたという、まさに決死の視察だった。


ダルフールでは政府と反政府勢力が衝突し、
反政府軍掃討にあたる騎馬族(武装民兵)らによる
一般市民らへの殺戮(さつりく)やレイプ、略奪が横行。
1998年の大使就任以来8回目の視察だったが、
「初めて国連からセキュリティー(の心構え)のトレーニングCDを渡され、
それを修了しないと現地に入れてもらえないほど」だった。
CDには、「遺書を書くこと」といった指示もあった。


こうした決意の下、今月10日に日本を出発。
首都ハルツームを経て13日にダルフール入り後、
「見渡す限り」という光景の国内避難民キャンプ数カ所を精力的に訪問した。
レイプ被害にあった若い女性たちや、目の前で子供が撃ち殺された母親らの話を聞いた。
焼き討ちされたキドニール村では「学校の廊下に並ばされた子供たちが射殺され、
壁に残る血や脳みその跡に涙が止まらなかった」。

反政府軍兵士らとの緊張の対話や、訪れる予定だった村が前日に襲撃されたり、
道路封鎖で、ヘリコプターで移動するなど、実際に“危機一髪”の場面も。

 
アグネスは「現地は水、食料、教育、生活…何一つ足りているものはなく、死ぬか生きるかの毎日。
早く平和が戻ってほしいし、この惨状を皆さんに知ってほしい」と改めて訴えた。


遺書を書いての訪問、お疲れ様でした。
この決死の行動を無駄にしない対応が出来るといいですね。
ここは極端だが日本は裕福になり過ぎたねー、、、、=いい方向へ向ってくれればいいのだがねぇ〜、、、