高次脳機能傷害

交通事故や脳卒中などによる脳の損傷で、新たな記憶ができないなどの障害が起きる
高次脳機能障害について厚生労働省は、初めて診断基準を設ける方針を決めた。
同省の推計では全国に30万人いるとみられるが、これまで明確な診断基準がなく、
障害者として認定されないことが多かった。
今後は、診断で障害者と認定されれば、介護・福祉サービスが受けられるようになる。

救急救命医学の進歩に伴い、交通事故や労災事故による脳損傷でも生命は助かるケースが増えている。
ただ、高次脳機能障害は、記憶の障害や注意が集中できないなどの障害のため、症状が一見してわからず、判断も難しかった。
同省の推計では30万人のうち、約7万人が65歳未満だが、交通事故などが原因の20、30代の若い世代が多いとみられる。

同省が高次脳機能障害支援モデル事業(01〜03年度)の一環で、
同障害とみられる424人を対象にした調査では、事故による外傷性の脳損傷が76%を占めた。
20代37%、30代23%と若い世代が目立つ。
症状(重複)は記憶障害90%、注意障害82%、社会的行動障害81%、
遂行機能障害75%。障害者手帳を持っていない人は53%だった。

こうした実態を受けて診断基準は、
(1)事故による受傷や病気の発症が確認できる
(2)記憶障害や注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などで日常生活や社会生活に支障がある
(3)MRI(磁気共鳴断層撮影)やCT(コンピューター断層撮影)、
脳波などの検査または入院時の診断書などで原因となる異常を確認できる、などにする予定。
秋にも都道府県や医療機関に通知する。

高次脳機能障害は、「精神障害」に分類される。
現在審議中の障害者自立支援法案が成立すれば、来年1月から同法に基づくサービスも利用できる。

ただ、現在の精神障害者のサービスは統合失調症などの人が対象のため、
高次脳機能障害の特性を踏まえた日常の生活訓練、就労支援などの整備が必要だ。


息子は3年前、高次脳機能傷害と診断されていた。
今も半年に1回、検査をしています。
当時4歳でまだ脳が未発達であった為に、回復能力が高いとされて今に至っている。
大体6歳ぐらいまでがその範囲らしい。
奇跡的な回復力と医者にも言われた息子ですが、まだ後遺症が出て来るかも?と言う心配はあります。
このまま元気に育ってほしいですー!!