日本人社会気質

最高裁に期待したかったが、やむを得ない決断――。
青色発光ダイオード(LED)訴訟で東京高裁の和解勧告に応じるにあたっての心境について、
中村修二・米カリフォルニアサンタバーバラ校教授はこう述べた。
朝日新聞の取材に対して見解を寄せた中村教授は「日本では、もう技術者たちは仕事をする意欲がなくなるのではないか」と失望を隠さなかった。


1年前に東京地裁判決が、空前の200億円の支払いを命じた際、
中村教授は「技術者もイチロー松井秀喜に負けない報酬を得られることが証明された」と喜びを爆発させた。
しかし、サラリーマン技術者の夢は一気にしぼんだ。

中村教授は和解の場で提示された発明対価について
ダイオード関連の特許だけでなく、私が発明した多数の特許を全部含めてたったの6億円」と強い不満を示した。


和解に応じた理由については
「判決を選んだ場合、特許の件数がさらに絞られ、支払額が2億円程度になる可能性が濃厚で、
上告しても一審判決のような画期的な判決を期待するのはほぼ不可能だった」と説明。
「非常に低い確率であっても、最高裁に期待したい」と考え、代理人の弁護士と話し合ったが、代理人は否定的で決断した――としている。

 
中村教授は今回の決着について「日本は大企業を重んじ、個人の権利を全く無視した国家であったのが証明されたと思う」
「これからは講演等を通じ、理系を目指す人にはぜひ、実力が収入に反映される米国に来るよう勧めたい」と述べている。


まさに日本社会の悪い風潮の象徴ですね!(爆)=何とかならんのかい!